07/25

 保育園に通う娘からプールの時に着ている水着について、陰険な一部の上級生によって揶揄されているという涙の告白を受ける。むむ、これは由々しき問題である。それでなくとも昨今のいじめ問題で頭にきていた所なのでタイミングもまた良すぎるぞ。

 しかし保育園で既にこんな問題が勃発するとは、幼児とはやはり残酷な生き物かな。まあ訴えの中身は可愛いもので、今期勇んで買い与えたアメアパの水着がこれハイレグに過ぎた為に着用時に食い込み、特に尻への食い込みが烈しいらしく、頻繁に露になってしまうその尻が笑いの標的とされ哀しいのだと。去年に使っていた水着はもうさすがにパツンパツンだと思っていたらなんと、娘としては多少キツくてもそちらの方が良いらしい。なんでも、腰の辺りに施されている「ひらひら」のレイヤー感がちびっこの間ではイケてる水着の重要ポイントらしいのだ。

 なるほどと思い、翌日保育園で水着に着替えている園児を観察すると、日々いかにも「プリンセスごっこ」に興じていそうな娘らはみな揃いも揃って「ひらひら」の水着を着てふらふら回転なぞしながら満足げな笑みを浮かべているではないか!しかも娘をからかっているらしい主犯格の二人もご多分に洩れず「ひらひら」で粧し込んでやがる!なんと、そういうことかい。ならばと、本日仕事先の池袋サンシャインシティでベビザラスにエンター、しっかりと「ひらひら」のついたボトムを購入の助。アメアパのハイレグもこれで隠れ、なおかつ天下の「ひらひら」も手に入れたのだ、娘よもう何も心配ない、一件落着と相成って勝者の凱旋を果たしたのだった。

 しかし娘を馬鹿にしている奴らはオレが吊るし上げて、その腰についた「ひらひら」を全て鋏でちょん切ってやろうかぁ!と一瞬鼻息を荒げたのだけど、寺山修司の名言によって踏み止まることができた。

 

下記に紹介:  


「母性愛は美しいという発想は非情に危険だと思う。自分の息子のために命がけでやる母親というのは、他人の息子のためには命がけでやらないということと裏腹になっている。」


「悪口をいわれっ放しでいる傲岸さは、けっきょくだれにも「悪口をいわれないような、つまらぬ奴」になってゆく危険があります。しかし、現代にあって、人に悪口をいわれぬような人とは、おそらく無能な人であろう、というのが私の推理であります。」

 

ご明察!!