04/29

夕暮れを待っていたはずが、その遥か前にいつの間にやら酎ハイの缶が空いてしまう。なんだか最近また酒を呑みすぎて大事なコトを見落としている気がしてならない。自重自重、しっかりしろ。天気が良い日が続くともうそれだけで酒を呑む理由ができた気がしていけない。春は難しい季節です。

 

そんなこんなで巷はゴールデンウィークに突入している浮かれっぷりであり、ボクもまた陽光の下、芝生の公園で浮かれてみたり。葡萄酒などを呑みながら世界は平和だなとへらへら顔をぶら下げてみたり。駄目駄目である。夜からは独り、楽しみにしていた早川義夫さんのライヴに馳せ参じる。佐久間正英さんとのコンビネーションが絶妙で途中なんども泣きそうになる。そしてまた独り酩酊、帰投、添い寝、寝落ち。

 

なぜか坂本龍一教授がその昔プロヂュース、巻頭に篠山紀信氏が取り下ろした写真が贅沢に収められた「ゴクミ語録」なる文庫本が手元にあって、それは後藤久美子(ゴクミ)がまだ瑞々しい1987年の中学生で、彼女の天才的な語録の数々を文庫本として編纂したものであって、これが半端ではない切れ味なのである。それをぺらぺらやりながら思索に耽っていたら雨が降ってきたので急いで室内に避難した午後、村上春樹の新刊が恐ろしいほどの壁となって店内の入り口に防潮堤のごときを築いていた。