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ダンス、つまり踊ることについて考えていた。もしも地球上のみんながキレッキレのダンサーだったら、きっとこの世の中は相当分の哀しみから解放されるだろうと思う。マイケルジャクソンの死に甚く傷心した教育委員会の大御所が、きっとそんなところに行き着いて小学校のダンスを必修科目にしたんだと思われる。うちにいる一匹のウルフも、訊いたことはないけど、きっと、世に垂れ込める哀しみのベールを自ら払い除けるため、はたまた、ライヴを楽しみに来たみんなの蓄積したストレスを少しでも解消するために、舞台上で踊っているのだと想像する。あいつはああ見えて、大した慈善家なのかも知れない。ダンスはいいな、みんなもっと踊るべきだと思うな。

 

関係ないけど、ものすごいアドベンチャーな夢をみる、派手にポケットWiFiを落としてクラッシュ!ってそれまでの規模と比べてあまりに些細なエンディングの夢をみる。しかし夢の中で始終ボクを援護してくれた白髪の米国人は一体誰だったのだろう。見たことも会ったこともない人だった。でも遠くない将来、現実に会うことになりそうな予感のする人だった。

 

小生の家内は恐妻家として辺りを震撼させて久しく、いやあしかし政治のカミサンはおっかねえよという名を欲しいままにしている。愛情が錯綜してしまった果てに夫に振り下ろされる地獄の鞭はそれはそれは、常人であれば二振りも喰らえば死に至る代物である。ジェイソンステイサムあたりが主演するハードボイルド映画よろしく、小生も数々の修羅場をくぐり抜け(二階の小窓もくぐり抜け)、幾多もの死闘を繰り広げて来た訳だが、昨夜も晴れてまた、この凄惨の歴史に1ページが加わることと相成った。いやいや、でも昨夜のはまだ軽いほうで、固く閉ざされた寝室の襖をどうにか外してエンター、無事に寝床に辿り着けたのだから。

 

そして申し訳ありませんでした、、何千回目かの猛省の果てに悔悟の舞を、晴れやかなヤツを一発、精一杯舞わせて頂きます。

そう、人生とは決して終わることのないダンスなのだから。